街頭インタビュアーの仕事

新しいブランドなどを立ち上げると、まずはその自社のブランドを周知してもらわないといけないので、街頭などに立って道行く人に声をかけなければならない。もちろんセールストークなのだが、私が経験した求人は新しい時計ブランドのものだった。スイスの時計ブランドで、その街に店を構えてオープニングスタッフとして働かせてもらっている。とはいってもアルバイトで、店の店員は全てその会社の社員であるので、私が詳しく自社ブランドの時計の詳細を知っておく必要はない。必要なのは街に出て、道行く人の持っている時計と生活スタイル、職業などの情報を得ることだ。求められている時計がどういったものなのかということを知っておく必要があるからである。

私も街に出てインタビューに答えてくれそうな人を目で追う。すると一人の男性が歩いてきた。こういうインタビュアーは男性より女性の方が適任とされているが、同性ならばさほど怪しまれることもない。声をかけるとインタビューに答えてくれた。大事な点は3つで、職業、持っている時計のブランド、自分のブランドの紹介である。前の二つにはさほど意味は無いのだが、こういったトークをしているとブランドの認知をしてもらいやすい。

何人かの人が自社のブランドに興味を持ってくれた。自分のトークセンスが問われる職業だが、先輩から街頭インタビューを経て店に来てくれた人がいると聞いた時は嬉しかった。これからも積極的な仕事をしていきたい。