10トンプレスの作業ミスを防ぐ方法

求人を見て転職をしてから4ヶ月が経った時のことです。

ようやく作業にも慣れて、日々のノルマとされる生産数をクリアするようになってきました。求人を見て転職しようと思った当初は「ただ単に当面のお金を稼げたらそれでいいや」という思いだったのですが、一緒に働く仲間や仕事でノルマを達成できた時の喜びが自然と強くなり、ここで頑張ってみようかなと思うようになりました。

4ヶ月が経つとなると、その仕事にも慣れて「ミス」が多くなってしまう頃になるのです。
ある日の事だったのですが、午前中でプレス機によるミスが10件も起きてしまったのです。ミスの内容は、先ほどお話したような「鉄の棒を入れ忘れる」「しっかりと入れれてないために鉄板と変な形で融合する」「しっかりと入っていないために鉄の棒が鉄板を破壊し鉄板が破損する」「鉄板が固定位置に固定されておらずそのままプレス機でプレスしたために崩れた形に仕上がってしまう」と言ったことです。

こうしたミスというのは「ボタンを押す前の確認」がされておらず、この商品を後の工程に流してしまうとクレームにつながり、のちの受注がなくなる。そうすると自ら自らの首を閉めてしまい会社を辞めなくてはならなくなるのです。

そのため、私達は先ほど記載した様なミスを防ぐために、まずそのミスがどうして起きるのかを徹底的に追求したのです。

「ケアレスミス」「鉄板による不具合」「前の工程での不具合が原因」と調べていくとたくさんありました。

そして、その原因を一個一個解消するために一つ一つの作業にチェックをする人を付けたのです。